相模原の自然 -さがみはら百選-
宮ヶ瀬湖

 宮ヶ瀬湖は、神奈川県のほぼ中央を流れる相模川に注ぐ支流のひとつ、中津川に建設された大規模な首都圏最大のダム湖である。

 ダムは、□美しい川の流れを保つこと □水道用水を確保すること □電気をつくることを目的としている。

 宮ヶ瀬湖の周辺には、美しい自然のパノラマが満喫できるスポットやアミューズメント施設など、楽しいところがいっぱいであるが、湖のまわりはとても広大である。主なエリアは「宮ヶ瀬湖畔」「ダムサイト」「鳥居原」の3つに分かれており、見学の計画をじっくりと練って出かけるとよい。
宮ケ瀬ダムから石小屋橋の風景
 
 宮ヶ瀬ダムは、総貯水量が約2億立方メートル、ダムの高さが156メートルあり、「洪水調節」、「流水の正常な機能の維持」、「水道用水の供給」(1日最大130万立方メートル)、「発電」(最大出力242万キロワットおよび120万キロワットの2つ)を担っている。

 また、宮ヶ瀬ダム建設に伴って多くの方が移転を余儀なくされ、水没地の面積は44.9平方キロメートル、移転戸数は281戸におよび多くの人びとの理解と協力のもとに宮ヶ瀬ダム建設事業が完成した。

所在地:神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬940−4
交  通交通アクセス参照。
問合先:県立宮ヶ瀬やまなみセンター内 046-288-3600


湖面からの宮ケ瀬ダム エメラルドの湖面 宮ケ瀬湖畔からの湖
湖面から見たダムは、静かな風景である。
季節、天気によって湖面が変わる。
宮ヶ瀬湖畔から見た宮が瀬湖。
真っ赤な虹の大橋 宮ケ瀬湖畔 観光客を運ぶインクライン
鳥居原地区から見た虹の大橋。
宮ヶ瀬湖畔。
35度の斜面を走るインクライン。

平成13年 4月:宮ヶ瀬ダム運用開始

<ダム諸元>
ダム形式:重力式コンクリートダム
堤高:156メートル
堤体積:約200万立法メートル
総貯水容量:1億9300万立法メートル
有効貯水容量:1億8300万立法メートル

<放流中>
毎秒30立方メートル、6分間の放流。
100メートル級の滝が出没し、迫力満点。

観光放流中の宮ケ瀬ダム
宮ヶ瀬湖憲章

 宮ヶ瀬湖は、長い年月をかけ、多くの人々の努力によってつくられ、水道用水、水力発電への利用や相模川・中津川周辺を洪水から守るなど、安全で豊かな生活を支えてくれるダム湖です。
 こうした恵みには、ダム建設のため、先祖代々住み続けた土地や家が湖底に沈むこととなり、移転を余儀なくされた人々や失われた豊かな自然がありました。
 ダム建設にあたっては、人や動植物にできる限り快適なものになるように、自然の再生が図られました。
 周辺の自然は、貴重な水源として、生き物を育む場として、また、安らぎと憩いの場としても大切です。
 私たちは、周辺の自然を大切にし、守り、育て、利用し、次の世代に伝えていくことを誓い、ここに宮ヶ瀬湖憲章を定めます。

 1 清らかな宮ヶ瀬湖の水を、みんなで大切にしよう。
 1 美しい宮ヶ瀬湖周辺を、みんなで守ろう。
 1 宮ヶ瀬湖周辺の自然を、みんなで育て利用しよう。
 1 宮ヶ瀬湖の意義・歴史を忘れずに、みんなで後世に伝えよう。

平成10年4月29日制定
宮ヶ瀬湖憲章制定会議
参考文献:宮が瀬ダム周辺振興財団ホームページ

 

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