相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
幸延寺
幸延寺  幸延寺は、町田駅から500m、境川をやや登ったところにある日蓮宗の寺院である。妙本山(鎌倉市)の末寺といわれ、山号を福寿山といい、三宝祖神と鬼子母神を本尊としている。
 また、寺伝では、創建は天正2年(1533年)で、開基は大谷伊織(天正16年(1588年)没)であったと伝えられている。
 昭和11年、当寺の近くの畑地から、木箱に入った2万枚にも及ぶ多量の古銭「幸延寺の古銭」(市登録有形文化財)が発見され、寺宝として保管されている。これは、開基であった大谷伊織が北条氏直の家臣であり、小田原城落城の際にこれを持って逃走してきたものだと伝えられている。
 平成14年度に相模原市が実施した調査では、中国唐の開元通宝をはじめ、北宋の皇宋通宝、煕寧(きねい)元宝、元豊通宝、明の永楽通宝など62種、11、866枚が確認されている。

所在地:相模原市鵜野森2−10
交  通:小田急線町田駅より500m
問合先:観光に関しては、相模原市商業観光課 042-769-8236


幸延寺入口 山号福寿山 幸延寺橋
寺の入口付近。古木が繁っている。
山号は「福寿山」である。
境川にかかる幸延寺橋。大山道へ通じていた。

古銭の説明板 古銭の拡大 幸延寺坂
古銭の説明板。古銭は非公開である。
山盛りにした古銭。(説明板の拡大)
幸延寺坂。ここから相模野の台地に入る。

参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」「さがみはら風土記稿」ほか

 

All Rights Reserved NPOシニアネット相模原(SNS)