相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
田名向原遺跡
 後期旧石器時代末(1万8000年前)の遺跡であり、国指定史跡となっている。
平成9年3月の土地区画整理事業に伴う発掘調査によって、建物跡と推定される遺構が発見され、現在のところわが国最古の例といわれている。

 川原石で囲まれた直径10メートルの円形の範囲には、12本の柱穴や2ヶ所の焚き火跡と考えられる部分が発見され、石器作りが行われていたことを思わせる石器片と大量の剥片が出土した。

田名向原遺跡
 多量に発見された石槍などは長野県や伊豆、箱根等の黒曜石で作られており、遠隔地との交流が知られるなど、生産の一端を示す遺跡である。

 田名向原遺跡は日本列島における後期旧石器時代の人々の生活の様相をを示すかけがいのない歴史的遺産といえる。

遺跡保護のため調査を終えると土を被せてしまう。

所在地:相模原市田名塩田3−313−3
交  通:JR相模線原当麻駅より望地キャンプ場入口行き、「塩田下」下車
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371
参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び現地案内板

 

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