相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
新田稲荷神社の呼ばわり山
 呼ばわり山は、迷子や行方不明者が出たとき、山に登って「迷子の迷子の誰それや〜い」と呼ばわると、必ず現れるという信仰の場所であった。市登録史跡
 そのもとは武州多摩郡川口村の今熊山(八王子)といわれ、新田稲荷に呼ばわり山を祀るときには、このあたりで最も長い竹を立てて高さの目安にしたともいい、頂には「今熊神社」の小祠がある。

 文政元年(1818年)淵野辺新田の開発が始まり、その際、久保沢道(八王子道)に沿う「呼ばわり山」の脇に稲荷神社を勧請し、鎮守としたのが新田稲荷神社である。
新田稲荷神社

 この辺りは、境川に広がる村落から相模野の台地へ登り、数百メートル入ったところに位置する。台地はかって、一面の原野で草が生い茂り、その草に入り行方不明になることがあったという。呼ばわり山は土を積んで作られた小山で、高さ7〜8メートルある。

【創建】文政元年
【祭神】倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
【祭日】9月15日(現在は8月最終日曜日)

所在地:相模原市共和1−1867−2の一部
交  通:JR淵野辺駅南口下車、徒歩10分。
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371



呼ばわり山、高さ7、8b 古墳と間違われる 境内は子どもの遊び場
鳥居の向こう側の階段を登る。頂には「今熊神社」の小祠がある。
JR横浜線から見え、古墳と間違われることもあるという。
神社の境内は割りと広く格好の子どもの遊び場となっている。
参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び「さがみはら風土記稿」

 

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