相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
大島諏訪明神
 相模原市の西端、城山町との境界にある旧大島村の鎮守諏訪神社である。
 この神社は、覚心師によって、永正年間(1504〜1521年)に創建されたと伝えられている。その後、宝永7年(1710年)に再建され、旧大島村、旧九沢の総鎮守となった。
 境内には天満宮、蚕影社などのほかに「雨乞い様」と呼ばれる祠がある。「雨乞い様」は、昭和のはじめ頃までは日照りがつづくとこの祠を台に乗せて相模川まで運び、水をかけては雨が降ることを祈ったという。

 神社の例大祭には大島の獅子舞が奉納され、神奈川県指定無形民俗文化財、市登録無形民俗文化財となっている。

大島諏訪大明神の獅子舞
 これは剣獅子・玉獅子・巻獅子の3頭の獅子や赤鬼・天狗・道化役のおかざき等が笛や歌に合わせて舞うもので、文化文政年間に多摩地方から伝わってきたものという。
 剣獅子に文政12年(1829年)に修理したときの墨書がある。

【創建】不詳
【祭神】御穂須々美命(みほすすみのみこと)
【祭日】8月27日

所在地:相模原市大島594
交  通:JR橋本駅南口、JR相模原駅南口から上大島行きバス、上大島下車。
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371



正面から見た大島諏訪明神 神明造の本殿 天満宮・水天宮
正面から見た大島諏訪明神。
神明造の本殿。
天満宮・水天宮。
参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」、「さがみはら風土記稿」及び現地案内板

 

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