相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
蓮乗院
 蓮乗院の順席は全国諸大名の履歴・所領、所領高などを記した短冊が、官位や役職、江戸城での詰部屋別に貼ってあるものであり、市指定有形文化財となっている。
 現在のところ「順席」という文書は国立国会図書館のものが確認されているだけである。

 蓮乗院は「風土記稿」によると、薬王院(八王子高尾)の末寺で、山号を天縛山(てんばくさん)といい、不動明王を本尊としている。


端正佇まいの正門
 当寺には清兵衛新田の開発で知られる原清兵衛の墓碑があり、この新田の開発にあたり江戸代官所の役人たちは本寺を宿泊所としてその職務を行ったという。

 なお、江戸時代には寺子屋が開かれ、明治時代は「養麟学舎」が開校されていた。
端正な佇まいの山門である。

所在地:相模原市東橋本3−12
交  通:JR橋本駅北口より徒歩。約1.5キロメートル
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371



裏門から 梵鐘 手入れの行き届いた庭
裏手から見た本堂。
「真言宗蓮乗院」の石碑が見える。
しっかりした造りの梵鐘。
庭は手入れが行き届いており、苔がよい。
参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び「さがみはら風土記稿」

 

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