相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
惣吉稲荷境内
 忠義者の善行を伝える惣吉稲荷

 旧無量山西光寺の故地といわれ、徳川家普代大岡氏の伝承を残す、郷土の歴史を知る上で貴重な遺跡である、という。境内そのものが市指定史跡となっている。
 本稲荷に名を残す惣吉は大岡義成氏の下男で、義成の死後その墓を守り一生を終えたという。そのため、忠義心に感動した人々が残された稲荷社に惣吉の名をつけたといわれている。

惣吉稲荷大明神
 境内には、延文4年(1359年)の画像板碑も保存されており、また、大岡氏の墓碑が現存している。

【創建】不詳
【祭神】倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
【祭日】2月初午

所在地:相模原市上鶴間499
交  通:小田急相模大野駅南口より中和田循環バスにて南大野小学校前下車、左折して鶴間小学校東側。
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371



板碑の入った祠 惣吉稲荷大明神の幟 大岡氏の墓碑
2つの画像板碑が入っている祠。
惣吉稲荷大明神の幟は真新しい。
大岡氏の墓碑と思われる墓がある。

 延文4年(1359年)の板碑(双碑)、市指定有形文化財。

 一対の板碑で、阿弥陀如来三尊来迎の図柄をみごとに陽刻したもので、当地の歴史上極めて貴重なものという。

 金網越しの写真である。
ご来迎図柄の阿弥陀如来板碑である。

惣吉稲荷の板碑

参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び「さがみはら風土記稿」

 

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