相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
鈴鹿明神社
鈴鹿神社
 鈴鹿明神社は、第29代欽明天皇の御代に、伊勢の国(三重県)鈴鹿神社の例祭に神輿が海上を渡御した折、にわかの暴風雨に襲われ東に漂流された。当時の入り海東海岸であったこの地に漂着したものを、里人たちは一社を創建して、座間全郷の鎮守として祀り、鈴鹿大明神と崇め奉ったと伝承されている。

 神社の一番古い棟札は、小田原北条氏の領地であったため、「弘治二年(1556年)北条藤菊丸殿金子五千疋にて鈴鹿大明神再造成就処」と記されている。
 祭神の須佐之男命は京都祇園の八坂神社のご分霊で、これは後世疫病が流行した時、疫病消除を祈る人々が勧請したものである。
 座間の夏祭りとして有名な神社の例大祭に、勇壮な神輿が出されるが、これも病気平癒のお祓いで村々をまわったのが始まりと伝えられている。

 春祭2月17日、夏越大祓6月30日、例大祭8月1日、風神祭8月28日、秋祭11月23日にそれぞれ行われる。

所在地:座間市入谷1−3499
交  通小田急線座間駅から相武台下駅行きバス鈴鹿下車徒歩1分
問合先:文化財については座間市生涯学習課 046-252-8476
     その他、寺へのお問合せは 046-251-0438

例大祭
 「座間入谷の祭り」で親しまれている例大祭は、毎年暑い最中の8月1日に行われる。前日の31日の夕方には演芸が奉納され、次いで宵宮祭が行われる。
 当日は神前の玉砂利の上で神輿を前に宮出の儀式が厳かに行われた後、神輿は威勢のいい太鼓の音と共に座間市内を練り歩く。
 神輿が神社に戻ってくる宮入りは、夏の日がとっぷりと暮れた午後10時で、なんと11時間の長丁場で、鈴鹿の例大祭は迫力と熱気で座間市を代表する祭りである。
例大祭 神輿の出発 神輿が町を練り歩く
神輿の出発前に無事を祈願して祈祷が行われる 神輿を高く差し上げて神社を出発 見物客の声援を受けて街を練り歩く神輿。

境内の露店 神輿 お囃子
境内では露店で賑わう 神社の横を過ぎる 鐘や太鼓のお囃子
参考文献:座間市史資料叢書・座間古説
資料提供:「あった!鈴鹿神社」ホームページ


All Rights Reserved NPOシニアネット相模原(SNS)