相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
田端環状積石遺構
 田端環状積石遺構(ストーンサークル)は、縄文時代中期から晩期中頃にいたるまで連続的に構築された遺構であり、東京都の史跡に指定されている。

 大小の自然礫を帯状に積上げ、長軸(東西)9メートル、短軸(南北)7メートルの楕円形となっており、ほぼ長軸線上に富士山を望むことができる。環状帯の周縁部には周石土拡(どこう)7基、土拡24基、組石6基がある。この地域一帯に居住する集団の宗教的な場であったと考えられている。

田端環状積石遺構
 遺構には、スリ石、石棒、凹石(くぼみいし)、周石墓(しゅうせきぼ)、石斧(せきふ)、土偶、土拡墓(どこうぼ)、石棒群、耳飾り、石皿、組石、刻線文石(もんじき)、大珠、埋甕(かめ)、土拡(どこう)、周石土拡と多数の日常容器以外の特殊遺物が発見されている。

所在地:町田市小山町3112−2及び3113−2
交  通:京王相模原線多摩境駅より約500メートル
問合先:文化財については、町田市役所 042-722-3111



都史跡町田市積石遺構 積石遺構実測図 石には名札がついている。
「都史跡町田市積石遺構」の石碑。隣は民家。
積石遺構実測図。石の配置が楕円形となっている。
石にはそれぞれ名札がつけられている。
参考文献:現地案内板ほか

 

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