相模原の公園 -さがみはら百選-
芹沢公園
 芹沢公園内に第二水源があり、近くには第一水源や配水場などもある、座間市のおいしい水源の集まる地域である。

 公園の西側には芹沢川が流れ、ミズキやエノキの大木が茂る。多目的広場は芝生が美しく整備され、湿生植物園などがある。東側には水源涵養林があり、谷戸の道をはさんでシラカシ林が茂り、北側には民有の農地に隣接してクヌギやコナラなどの雑木林がある。

 芹沢公園は適度な起伏があるため、散策コースとして大人から子供まで多様に楽しむことができるのも大きな特徴。季節によって変化する自然を観察するため、自然観察会などが盛んに行われている。


所在地:
座間市栗原
交  通:小田急相武台前駅から相模大塚行き・長後駅行きバス栗原小学校前車徒歩約5分
問合先:座間市公園緑地課 046-252-7221(直通

園内の休憩所 平和像 芹沢公園
園内の中心に池と東屋風の休憩所がある。
平成3年に座間市原爆禁止協議会が建てた平和像「平和こそ私達の願い」と彫られている。
水源涵養林の深い林に包まれた東側の広場。
芹沢公園の地下工場 高座海軍工廠と台湾少年工
地下壕昭和16年、旧日本軍は京浜地区の防衛のため綾瀬に厚木航空隊を、さらに昭和18年隣接する座間市栗原の東原一体に航空機を生産する高座海軍工廠を突貫工事で建設した。工廠建設用地は座間地区だけでも90町歩、海老名地区を併せると100町歩(89.3万平方メートル)を超えていたと思われる。
 この工廠には募集した台湾各地から8,400人ほどの少年工が働いていた。13才から15.6才までの働きながら勉強ができ、中学校の卒業資格が得られるということで応募したもので、台湾でも比較的裕福で、優秀な人が多かった。
そのほか内地工員1,780人、女子挺身隊員120人、厚木高女かどからの学徒動員40人などによって航空機・雷電が作られていた。
芹沢公園の一角に、戦時中に掘られた地下工場、倉庫の一部が座間市教育委員会によって現在も保存されている。
空襲による被害を避けるため、工廠西側を流れる目久尻川や芹沢川の峡谷の崖面に穴を掘り地下工場が作られていた。写真の地下工場跡は、昭和49年〜50年にかけて埋め戻した時に調査のために撮影されたもので、発電所があった場所を除き、内部は素堀りで、どの壕にも息抜き孔が付いていた。
場所は南栗原地区。
林の中の飛行機
アメリカ軍の攻撃から守るため、林の中におかれた組み立て中の飛行機。場所は不明、海軍工廠の近くか。
参考文献:平成15年6月座間市教育委員会主催で展示された高座海軍工廠展より
資料提供:あった!芹沢公園ホームページ


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