相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
氷川神社
 現在の清新地区は江戸末期に行われた清兵衛新田の開発によって開かれた地域である。
 天保14年(1843年)小山村の豪農、原清兵衛光保は近隣の村から入植者を募り、一面原野の入会地の開墾に着手した。
 その際、入植者たちの士気を高めるため、武蔵国南多摩郡檪田村より氷川神社の分霊を受け、その年の6月17日に鎮守を創建したという。当時は「いづなさま」と呼ばれる小さな祠であったようである。

氷川神社正面
 現在、境内には石灯篭、清兵衛自ら奉納した石水盤や秋葉大権現の石塔、子育て地蔵などが配置されている。

【創建】天保14年
【祭神】素盞鳴尊(すさのをのみこと)
【祭日】8月23日

所在地:相模原市清新4−1
交  通:JR相模原駅南口から約1キロメートル
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371



子育て地蔵 福穂稲荷大神に続く赤い鳥居 正一位福穂稲荷大神
安産子育地蔵尊。
赤い鳥居の向こうには福穂稲荷大神がある。
狐の魂が封印されたという福穂稲荷大神。

 明治45年(1912年)に清兵衛新田の有志によって建てられた開墾記念碑、市登録有形文化財である。

 表面題字は徳川幕府最後の将軍徳川慶喜の書で、裏面には入植者の偉業が記されている。

開墾記念碑

参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び「さがみはら風土記稿」

 

All Rights Reserved NPOシニアネット相模原(SNS)