相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
村富神社
 神社境内の一角に「獅子堂」という小さな堂があり、その中には文化3年(1806年)と墨書された古い獅子頭が保存されており、市指定有形民俗文化財となっている。
 獅子頭は3体あり、剣獅子、玉獅子、巻獅子と呼ばれている。

 江戸初期までこのあたりは人の手の入らない広大な入会地であった。
延宝年間(1763〜81年)江戸商人相模屋助右衛門が宿場を伴う新田村を開こうと計画し、開発されたのが現在の「矢部新田」である。

村富神社本殿
 村富神社はこの時に新田村の鎮守として創建され、開拓以前からあった小さな祠のあたり28間四方を社地とし、参道は辰巳(南東)の方向に50間の長さを設けている。

【創建】延宝年間
【祭神】倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
【祭日】8月30日(現在は8月第1日曜日)

所在地:相模原市矢部2−7−15
交  通:JR矢部駅南口、約500メートル
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371



獅子頭が眠る小堂 記念碑 金網で囲った石堂
3体の獅子頭が眠る。後頭部まで木で覆われているのが特徴。
立村二百六十年記念/昭和七年十一月建立矢部新田中、とある。
境内の石堂は金網で保護されいる。
参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び「さがみはら風土記稿」

 

All Rights Reserved NPOシニアネット相模原(SNS)