相模原の寺社・文化財 -さがみはら百選-
龍峰寺
龍峰寺  当寺の前身、清水寺は、今からおよそ1200年の昔、国分尼寺境内にあった湧河寺とされる。
 天平12年9月の詔により、相模の国でも勅願寺の湧河寺に観音像が安置され、その後、堂前の枯れ池から水が湧き出したので、清水寺と寺名を改める。
 鎌倉時代になって、文治2年(1186年)執権源頼朝により、千手観音像と共に復興された。

 龍峰寺は臨済宗建長寺派の禅寺として、
興国2年(1341年)開山円光大照禅師によって創建された。その後、龍峰寺創建の翌年に開山円光大照禅師によっても復興され、また元禄12年(1699年)には、現在の地に移築されている。
 かっては少し南の台地、現在の市立海老名中学校敷地の一部にあり、北から南へゆったり流れる相模川の向うに秀峰大山を望み、鉄牛和尚は龍峰寺八景詩と題してこの絶景をたたえている。

 昭和3年(1928年)現在の地に移築した。境内には、旧清水寺の本堂であった
市指定重要文化財観音堂があり、国指定重要文化財木造千手観音立像が安置されている他に、市指定重要文化財仁王門市指定重要文化財歌川国経の絵馬など多くの文化財が保存されている。清水寺は、明治初年に龍峰寺の境外仏堂となった。

所在地:海老名市国分北2丁目13−14
交  通:小田急海老名駅徒歩20分
問合先:文化財については海老名市役所広報課 046-231-2111

史重文仁王門 一対の仁王像 国重文千手観音像
小高い丘に登ると静かな参道の先に市重要文化財の仁王門が見える。元禄12年(1699年)この地に観音堂とともに建立され、1751年に再建され、昭和51年に、解体修理されたものである。
仁王門の左右に保護戸の中に一対の仁王像が安置されている。
千手観音は平安朝の特徴を持っているが、玉眼嵌入の技法などから、おそらく鎌倉末期ごろ補修したものか、古い本尊にならって再興されたものと思われる。
像高169.7センチメートル
鐘楼 市内の展望 清水寺公園 境内
龍峰寺に隣接して静かな清水寺公園があり、市民の憩いの場になっている。春には美しい桜で埋まる。小高い参道からは市内が展望できる。
参考文献:参拝のしおり ・ えびなガイドマップ
資料提供:「あった!龍峰寺」ホームページ


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