相模原の道・橋・花 -さがみはら百選-
城山カタクリの里
かたくりの里の写真 城山かたくりの里は普通の公園ではない。個人の山林を花の季節だけ公開しているのだ。

 オーナーの小林さんがかたくりが自生していた山林を「観光栗拾い園」にしようと手入れを始めたところ、カタクリが次々と増えていったとのこと。今は30万株にもなり、関東随一の群生地になっている。とはいっても、発芽してから花を咲かせるまでに7〜8年もかかるそうで、大変なことだったであろう。

 個人の家の庭先のような入り口から裏山へ、小道に沿って歩くと斜面3千平方メートルに次々たくさんのカタクリが群生している。こぶし、みつまた、ほうき桃、きぶし、ぶんごつつじなど早春の木の花も咲き見事だ。珍しい黄色のかたくりも増えていて、少し遅めに見ごろになるという。

花の時期はおよそ3月下旬から4月上旬だが、予想は難しいから、ハローダイヤルや「城山かたくりの里」ホームページで確かめるとよい。お土産やさん、野菜など買い物も楽しめる。

 かたくりは冬には葉を落とす林の北斜面にいっせいに花開く。晴れないと花は開かず、花びらを閉じてうつむいている。名前のとおり片栗粉は昔はこの花の根っこから作ったのだそうだ。
 古くは「かたかご」といわれていて、万葉集にも読まれている。

   もののふの 八十をとめらが
     汲みまがふ 寺井の上の
        かたかごの花

              大伴家持
かたくりの花
所在地:神奈川県津久井郡城山町川尻4307
交  通:JR横浜線・相模線、京王線橋本駅北口 神奈中バスで三ヶ木(みかげ)行きバス(15分)「城山町役場入り口」下車、徒歩20分。   車の場合は地図参照 
問合先:ハローダイヤル 03-5777-8600


入り口には姫こぶしが 珍しい黄色や白のかたくり カメラマンがいっぱい
しょうじょうばかま 赤いみつまた 竹炭を焼いていた

参考文献: 「城山かたくりの里」公式ホームページ 

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