相模原のイベント・祭り -さがみはら百選-
座間の大凧まつり
座間の大凧座間の大凧の由来
 大凧揚げは、江戸時代の末期から200年の伝統を持つ座間最大の伝統行事である。その起源は、長男の誕生を祝って揚げられた祝凧が、いつしか村の男児の前途を祝福して、村の青年たちの協力により大凧を作り、揚げるようになったという。
 はじめは大きさが3メートルから4メートルくらいで、新田宿・四谷・座間・栗原などの地域の家々で行われていた。
 現在の大きさになったのは明治時代からだ。昭和に入り少しずつ家が建つよになると、凧を揚げる場所に困るようになった。こうしたことから昭和30年代には全市をあげて、一ヶ所で行われるようになった。

 大凧は、ツリをする針金を除いては、竹、麻、藁縄、紙などの自然の材料だけを使う。揚げるのも風のほか、人力だけを使う。たいへん原始的のようだが、これらの自然のものに対する微妙な感覚や深い知識や思考を必要とする。精密機械を扱うのと同様に、細やかな心づかいと、集団ゲームのような多くの人の和が必要なのである。
 大凧は誰に命令されるでもなく,、何時しか名もない多くの人々の力によって作られてきたものである。
  現在では、「座間市大凧保存会」によって伝統が継承され、
神奈川のまつり50選にも選ばれている。

主なプログラム
わんぱく相撲座間場所、フリーマーケット、開会式・大凧清め式、初節句用ミニ凧の配布、和太鼓演奏・民踊連盟踊りなどが行われている。
日時5月4日、5日の2日間とも午前10時〜午後4時 雨天の場合は中止
主催座間市大凧保存会 後援:座間市・神奈川県

所在地:座間市新田宿 相模川グランド
交  通JR相模線駅下車徒歩約25分
      
座間市役所から座間駅前経由で大凧祭り会場まで無料巡回バスが運行
問合先座間市産業課 046-252-7604

平成15年の大凧祭り
今年の凧に描かれる文字は、応募作品の中から選ばれた「勇翔(ゆうしょう)」に決まった。「勇ましく大空を飛ぶ様子」がこめられている。
13メートル四方、約1トンの百畳敷きの巨大な大凧が大空にチャレンジしたが、前日までの強かった風がぴたりと止んで揚げる事はできなかった。しかし用意された楽しいイベントで観客は青空のもと初夏の一日を楽しんだ。

平成14年の大凧まつり
今年の題字は皇太子さまに内親王愛子様がご誕生されたことを記念して敬愛と名づけられた。
ことしの大凧は15メートル四方の135畳敷きで、糸目100メートル、引き綱200メートル、総重量約1.2トンの大きさであった。
昭和3年天皇の御大典の祝賀、昭和9年の皇太子の誕生、道路完成の祝賀、昭和2年小田急開通を記念など祝い事の節目に揚げられてきた。
掲揚の準備中
掲揚に成功
昔の大凧揚げ
強風の中、凧を揚げる準備中の様子。凧の掲揚は1時間ごとに掲揚されるが、風の状態を見ながらトライする。
当日は風が強すぎるため、急遽凧の一部の紙を取ってようやく揚げることに成功した。
同じ日に行われた相模の大凧が右上に見える。
写真は座間上宿の大凧揚げ。場所は相武台下駅東側。昭和26年。

参考文献:座間市市民情報課
座間市立図書館市史編纂係「目で見る座間」
座間市発行 市内文化財散歩
資料提供:[「あった!座間の大凧」ホームページ


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